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超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会

価格: ¥200
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
Amazon.co.jpで確認
ちょっと違和感が。 ★★★☆☆
人間はどこに進もうとしているのだろう?

文末にある、
「これ以上に美しい使命、特権的な位置を与えられた種はほかにはいない。」
っと言う一文。

「自然に生かされている」と思っている日本人には、違和感がある。

読み物としては、怖くもあるが面白い。
衝撃的な情報あり ★★★★★
非常に衝撃的なこの本の中でも最も衝撃的な情報は、脳血流に
ナノワイヤ・トランジスタを乗せて脳内の毛細血管を通じて全てのニューロンに到達させ、
脳活動を完璧にモニタすると言うくだりだろう。
ナノワイヤ・トランジスタはウィルスよりも小さいので細胞壁を
穴すら開けることなく完全に非侵襲的に「浸透」することができる。
ニューロンの活動をモデル化するソフトウェアは既に存在するし、
脳内の全てのニューロンをモデル化したソフトウェアが完成したとして、
それを完全に生きた脳と同等の速度で走らせるだけの演算速度を持つ
スーパーコンピュータも既に存在する。
それが意味するところはとてつもない。
つまり人間をコンピュータにアップロードすることが可能なのである!

一見、毛細血管の恐ろしく複雑怪奇なネットワークの
中でナノワイヤが固まって詰まってしまわないのか心配になるが、
ナノワイヤ・トランジスタの大きさはウィルスよりも小さく1万分の1ミリメートル
のオーダーであり、毛細血管は50分の1ミリとナノワイヤ・トランジスタの数百倍の直径
を持つから衝突する可能性でさえかなり低い。
まして一ヶ所に固まってしまう可能性はない。
しかもナノワイヤ・トランジスタは送受信機能を持つから
脳以外の部分への拡散を避けるためのLANによる位置コントロールが可能だ。
つまり何兆というナノワイヤを一気に脳に送り込んで脳の電気的活動を
モニタすることは可能だということだ。

もし本当に脳内の全てのニューロンの活動を、
モデル化に必要なある時間の範囲で、百パーセントの
解像度で記録し脳の完全な鏡像となるソフトウェアを開発できたとしたら‥‥。
人間が永遠の存在となるのも時間の問題ということになる。

ナノワイヤによる脳の時間解析記録はクライオテクノロジー
よりはるかに気が利いているし、完璧だ。
これはレイ・カーツワイル氏が提唱する本格的なナノマシンによる脳モニタよりも
完全にハードルが低い。早ければ15年以内に人間の
精神の完全な記録が可能になる。死はなくなる。
興味深いお話です ★★★★☆
 日本テレビの「NEWSZERO」で見たんですが、あの元ライブドア社長の堀江氏がいろいろな人に推薦してる本らしいです。
 サイボーグ的な科学技術が、映画やアニメだけではなく近い将来実現する可能性があるというのは非常に興味深いことだと思います。
 ただ、翻訳された本でしかもちょっと高額なのがビミョウなところでしょうか。
衝撃をうける時間差の閾値はどこまで短くなるか ★★★★★
  いつでもタイムマシンで未来を覗き見れば衝撃をうけるものです。変化に衝撃を感じる時間差はどんどん短くなり、私たちの世代では、子供時代の自分には今の生活が想像できなくなってしまいました。知人に紹介されなければ手にとらなかったであろうかなりあやしい雰囲気の漂うタイトル・装丁ですが、中身は純粋な科学・技術の話です。
 この本を読んで決定的に認識を変えたのは、人間の能力の限界についての思い込みです。科学も技術も、それを認知する人間の能力を超えることはできない、そして能力の向上はDNAアーキテクチャー上での進化のスピードに制約されている、と今まで理解してきましたが、認知する能力自体も技術的に増強可能と知ることは衝撃でした。
 前半のバイオ関係の話は、新しい知識満載でした。「治療と増強の間にはっきりした境界はない」という著者の認識は説得力があります。治療のために正当化される全ての技術革新が能力増強に転用されるのは不可避だという主張です。ついに、人類は、世代単位の進化アーキテクチャーを超えて、一世代内での進化の手段に手が届いてしまいました。いずれ「世代」という概念も変わってしまうでしょう。今までの戦争は、ある意味で「誰が次の世代を残す権利をつかむか」が争点だったのでしょうが、未来では「どの世代が残るべきか」の世代間戦争の可能性まででてきそうです。
 技術の紹介だけでなく、最後に語られる著者の私見は参考になるものでした。今回の技術革新だけが今までとは質的に違った恐ろしいもの、ではなくて、既に人類は何度もルビコン川を渡ってきたということ、それこそが人類の本質なのだという主張は明快でした。
翻訳書名、これはないだろう? ★★★☆☆
「超人類へ!」というきわどいタイトル、そして装丁は、エイリアンのシルエットのようなイラスト。どうみても、ニューサイエンスあるいはカルト系の本である。書店では、科学書のコーナーにおかれていたが、、、、
原題は、「人間以上ー生物的増進の約束に抱かれて」とでもいうのだろうか。

著書は、マイクロソフトのブラウザinternet explororの開発者の一人。

仕事の必要上、購入して読んだでみたが、中身はいたってまじめ(著者のあまりにも楽天的な科学技術信仰は気になるが)。

遺伝子操作や人体改造があたりまえの時代になることを豊富な事例で紹介している。
引用もしっかりしている。

米国(特に現ブッシュ政権)では、人体改造は神の摂理に反するということで、このような動きには批判的な意見が主流をしめているようだが、価値観が異なるアジア諸国などでは、美容整形感覚で流行するのではないか、と指摘しているのは、卓見かも。

かくいう私も、メガネをかけているし、アルコールで酔っ払うし、手術で輸血されたこともあり、生まれたままの「100%自前の身体」というのは、もはやありえないのですが。

ともかく、邦訳書名と装丁が気に入りません。