結果として思っていたものと違いましたが
この本を読んでエイズというものについて初めて真剣に考えさせられました。そんな本じゃないかと思います。
HIVに感染していると知って途方にくれていたショーコに職場の同僚のタンザニア人がかけた言葉。この言葉にショーコは帰国後も事あることに励まされ続けることになる。
ショーコは、日本に帰国した後も以前と同じ職場で保健婦としての仕事を続ける。その間も、HIVが理由で失恋したり、感染したことを両親に打ち明けるまでの苦悩など、さまざまな苦労を体験する。それでも、国内に住むHIV感染者との交流、職場の上司の理解、また病院でのカウンセリングなどを通してショーコはエンパワーされてゆく。
今や世界の誰もがHIV感染のリスクに晒されているということが、本書を読めば分かるかも。