～専門家でも知識を整理するうえで役に立つ構成、分類、内容である。
まったくの初心者でもわかりやすく書かれている。
症状の判断や療法など具体的に書かれ、子供、妊婦などへの対処も
書かれており、町医者などの地域医療関係者にとっては価値がある。
ただし、実践的な防護策については記述は乏しく、これ一冊で完璧なテロ対処は
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できない。面白いのは、核についての記述で非常にわかりやすく書かれている。

これは、危機管理の専門家が、現在現実に起こりうる様々なテロ攻撃から、読者とその家族を守るために書かれた本である。

項目は大きく、生物兵器テロ、化学兵器テロ、核兵器テロ、対大型輸送機関テロ等の対策に分かれている。

それぞれの項目の中、様々な兵器の項目に、その威力や説明、作用、汚染過程、危険性、被害の症状、日常における対策、見分け方、汚染の除去方、緊急時の対策などなど、およそ必要と思われる対策知識は過剰と言えるまでに全て網羅している。少なくともこれらのテロに対する初期対応、応急処置に関してはこの本１冊で事足りると思う。

内容の詳しさだけでなく、レイアウトの見やすさ、図版、表のふんだんな使用等、とても読みやすく構成されている点も評価できる。

現代社会におけるテロの危険性は言うまでも無い。しかし現実に被害に会わないと、人ごとのように考えてしまうのも人間である。気楽に小さな保険とでも考えて、お読みになってはいかがでしょうか。

純粋に知識を増やすための読み物としても、良いと思う。
いざというとき、もしかしたらその気楽に身につけた知識が、あなたやあなたの家族の命を救うかもしれません。読んでみてそう思いました。同種の本の中ではとても読みやすく、何より詳しくて良いです。お薦めします。