内容は、バフェットとともに全米長者番付に名を連ねた初代と、運用実績ではピーター・リンチと肩を並べた2代目デービスの話を中心に描かれている。お金持ちに共通する倹約精神と、時代の先を見通す鋭い視点、そして戦後の日本に赴いたほどの研究熱心な姿勢…。読めば読むほど、並外れた親子の才覚、そして行動力が浮き彫りになってくる。
市場が右肩上がりの時にバイ・アンド・ホールドで財を成した数多くの投資家の本と違い、興味深いのは、デービス家が1929年の大暴落も含め、数多くの苦境を乗り越えて財を成したという事実である。読者は、彼らが保険株や復興期の日本株、そしてバフェットやピーター・リンチも投資していた超優良企業に次々と投資していた事実にきっと驚くことだろう。
モルガン・スタンレーのバイロン・R・ウィーンが推薦の辞で述べているように、本書には物語とハウツー、2冊分の価値がある。伝説のファンドマネジャー、ピーター・リンチによる序文も、本書の優れた内容に花を添えている。(土井英司)
デービス三代は、富の源泉を、ファンダメンタル分析においています。
私にも魅力がありますが、どうやれば、私にもその分析手法が手にはいるのかが、わからないので、諦めています。
私はといえば、しかし、システムトレードこそ富の源泉だと思っています。私も、変わらない何かがあると信じています。相場は、それをただ繰り返しているだけのような感じがしているからです。
たとえば、「繁栄-それは没落への道」みたいなことです。
もちろんわが家がどうなるかわかりませんが、デービス王朝を目指し、がんばりたいと思っています。自分が考えた投資原理は、永遠に通用すると信じて・・・。
ノウハウ本だけだと頭を使いすぎて疲れますので、たまには成功物語でも読んで頭を休めてみては如何でしょうか。
中盤以降、だんだんと本質に迫る内容がでてきます。保険株で財をなすことができたのはなぜか、途中、株式市場全体の下げで痛手を被りながらも、大きな利益をあげることができたのはなぜか?。
最終章に投資と関わっての助言やノウハウは要約してまとめられていますが、仲違いをしているような時期も含めて、この家族の歴史は、ある種、ドラマを見ているようでなかなか面白いです。
しかし、どうも読みやすいとは言い難い印象が強い本でもありました。