日本の雇用や労働を考えるためにも
★★★★★
本書は、アメリカの雇用平等法の理念と法理の展開を明らかにしたものである。
第一章を見ればわかるように、アメリカで大きいのは人種の問題だ。
法的に「平等」とされても、実際は・・・ということも。
ニューディールの話や専門書なのでかなり細部に渡ったアメリカの事例がわか
る。
比較するのはどの問題でも重要なことだろう。日本でも「働き方」に関する
議論が沸きあがっているが、とくによく研究しようという意欲を持たれている
方は本書を読み、米国の事例を深く知るのも有意義だと思う。