消費税について、きわめて分かりやすく実務を紹介している入門書である。
ともすれば、条文の引用がメインで無味乾燥となりがちな税務の本としては、分かりやすく、読みやすいような工夫がほどこされているので、通読することで、消費税の概要を理解することができる。

２００４年４月実施の改正点（課税売上１０００万円超で課税事業者、課税売上５０００万円超で簡易課税選択不可、総額表示義務付け）についても、織り込まれている。
また、この本のよいところは、何かを選択できるときに、どちらを選択したら有利か、という点を分かりやすく説明しているところであろう。実務の入門書として最適であると思われる。