万邦の給与所得者、必読せよ!!
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1940年、深まり行く戦況への暗雲は立ち込め、戦時増税の手段として給与所得者に対する源泉徴収制度がここに始まった。47年、その源泉徴収を補完し、年末調整制度も施行されることになる。
「依らしむべし、知らしむべからず」を旨とした為政者たちの最強のツールがここに整備され、我々はなんと半世紀このシステムに支配されている。「許したまえ、この者は己が何をやっているのか知らないのです」
本書は当初中公新書で発売された。著者のその後のジャーナリストしての柱となった1冊であろう。おりしも平成18年度税制改革の見通しがついてきている。「知らしむベからず」と煙に巻こうとするのは、いつの時代も政治家や官僚の常套手段であろう。しかし、近年の切迫度は強い。強すぎる。ともかく「知る」ことを放棄してはならない。