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人間感覚のマネジメント―行き過ぎた合理主義への抗議
価格: ¥4,280
カテゴリ:
単行本
ブランド:
ダイヤモンド社
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ミンツバーグの研究成果を詰め込んだが、長過ぎだ
★★★☆☆
これほど長ければ、論理的な裏付けで背中を押して欲しい"濃厚な"マネジャーにさえ伝わらないのではないか。第1部と3部はいいけれど、組織の形態(コンフィギュレーション)を7つに分類してそれぞれについて1章を割り当てて長々と解説する形式は日本人には合わない。アカデミックな全訳か普及を狙って抜粋をするかで前者を取ったのだろう。残念だ。
第1部はマネジャーの役割について、組織の代表者であり、組織の管理者であり、他の組織のリエゾン役であるとしている。数値だけのケーススタディで養成されるMBA、左脳の分析のみでどんな組織もマネジメントできるという幻想に反発するミンツバーグの主張の萌芽が見える。
第2部はそのマネジャーが属する組織のコンフィギュレーションを多種に渡って分類し、さらに外部・内部からの圧力などでどのように別のコンフィギュレーションに変わり、あるいは消滅するかというライフサイクルを追っている。
第3部は、再びマネジメントの果たす役割を社会的観点から考察しなおす。第1部同様、直感や現場主義と言った数値にならない、合理的でないと言われるマネジメントとの重要性を強調する。
ミンツバーグの本音
★★★★☆
ミンツバーグが書いたbusiness書とエッセイの中間に位置するようなもの
である。内容は、「マネージャーの仕事」と「strategy process」の後
半部分にある組織に関する記述を合わせたようなものであり、学術的に説
明しようとするものではない。
ところどころで、他の組織論者とのやり取りの話しや彼の思考経路が見え
てくる部分が面白い。
それにしても長い。これならば、3冊くらいに分けて出版した方が良いと
思う。