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南アフリカの衝撃(日経プレミアシリーズ)

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 日本経済新聞出版社
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アフリカ問題解決のヒントに ★★★☆☆
南アフリカの歴史と現在の産業、日本との関わりなどがコンパクトに纏まっている。手っ取り早く一冊で勉強したい人に便利。

現在南アフリカは貧困と格差の象徴のように世界に見られている。これは先進国の資源獲得競争の課程で南アフリカがにわかに重要視され、行政機能の発展を待たずに大量の資本が流れ込んだことが要因だ。

ワールドカップで治安の悪さでは有名になったが、南アフリカの諸問題は諸外国の部族の利害が複雑に絡んで起こっている。本書はその一端を明らかにしている。
悲観的に南アフリカを考察してみる ★★★☆☆
南アフリカの専門家が要約した入門書でしょうか。
現在サッカーワールドカップが行われていますが、かなり悲観的に書かれているのが印象的です。その悲観の理由を書き綴っているという感じです。
同時に読んでいた「アフリカ 動きだす9億人市場」の明るさ、あるいはポジティブ性のギャップが面白いというか興味深いです。
本書の後半部分はすでに著者が過去においてまとめた歴史等をはめ込んだ感じですね。
「南アフリカには世界がある」−グロ−バリゼーションの光と影 ★★★★★
 2010年6月に開催されるFIFAワールドカップ南アフリカ大会にあわせての出版であるが、アパルトへイト廃止後の南アフリカについて、新書版200ページで過不足なく解説した非常にすぐれた本である。私にとっては、マンデラ元大統領を主人公にした映画『インビクタス』を除けば、アパルトヘイト廃止後の南アフリカについて読んだ、初めての本となった。
 
 「南アフリカには世界がある」とは、著者の友人が語ったコトバであるそうだが、この表現がすべてを物語っているといえるだろう。
 アパルトヘイト時代の1980年代から、すでに新自由主義(ネオリベラリズム)の経済政策を実行してきた南アフリカは、アフリカ大陸の経済の中心であり、アパルトヘイト廃止後に経済制裁が解除されてから後は、グローバル世界の経済プレーヤーとしての位置を確保している。アフリカ大陸の製造業の中心でもある。また、物流の観点からいえば、アジアと南米のハブでもある。
 しかし、その反面、グローバリゼーションの負の側面も大いにもっている。殺人で年間2万人が殺害され、経済破綻国である隣国ジンバブエから低賃金労働者を移民を無制限に受け入れ、世界最大の所得格差国にもなっている。
 グローバリゼーションの光と影をともに体現しているのが、南アフリカなのである。

 本書は、JETROの駐在員として、アパルトヘイト時代もアパルトヘイト廃止後も南アフリカを観察してきた著者ならではの鋭く、かつ暖かいまなざしで描かれた南アフリカである。何よりも、ビジネスを中心とした経済についての記述が詳しく、日本とのかかわりの中心であるビジネスマンの存在に焦点をあてていることは本書の特色でもある。
 さらに政治や社会についても過不足のない解説がなされているのがありがたい。アパルトヘイトによる人種差別を否定し、基本的人権の保障という政治的理念が、経済的自由主義の根本にあるという指摘は貴重である。
 
 ワールドカップを機会に南アフリカに興味を抱いた人にぜひすすめたい一冊である。本書を読むことで、アフリカが必ずしも遠い存在ではないという思いを抱くことになるだろう。
資源と権力闘争の絡んだ、歴史と現在の状況がよくわかる ★★★★☆
本書を読むと、南アフリカの問題が、単なる貧困の問題ではなく、資源と権力闘争の絡んだ問題だということがよくわかる。南アフリカの滞在経験が豊かな著者が、詳しくわかりやすくディープな話を解説してくれる本。
もっと知られて良い南ア ★★★★☆
南アフリカ共和国にアフリカ最大の日本人人口がアルなど意外と知られていない。かつて遠洋漁業の基地であり、アパルトヘイト時代は名誉白人であった日本の企業群が密かにそして着実に活動していたことからもこの事実には頷ける。問題はこれからの南ア、ネルソン・マンデラという稀有の政治家が勇退した後、彼のトーチを継げる層が育っているか。識字率が極めて高く、政情不安がなければ成長余力のきわめて高い国。2010年ワールドカップ開催国のことをもっと多くの日本人に知って欲しい。