BRICsやチャイナプラスワンなど種々の用語で市場の
有望性を表現する中で、「何故その国が市場として
有望か？」という素朴な問いかけに応えてくれる本。

　特に、現在の各国の情勢が形作られた“歴史”を紐解き、
現地の国民性や立地特性などの経済的指標以外からの
アプローチが盛り込まれている点が斬新的。

　上記用語に捉われず、各国を深く捉えたい方が最初に
読む本としておススメの一冊。

図表も多く、初心者には読みやすくおもしろい内容でした。

最初はドバイ・ベトナム・インドが並んでいることが「？」という感じでしたが、
冒頭からグラフや表で分かりやすく、なぜその3カ国なのかを説明してくれます。

ドバイとかベトナムとか、何となく気になるけどよく知らないという方には
図表や写真も豊富でベトナムの風景をイメージしながら読める、数少ない良書だと
思います。専門家の方には物足りないとは思いますが、ベトナム旅行に行かれる
方など、ガイドブックと併せてこの本もどうぞ。街の見え方が変わります。

前段で主要な経済指標等をもとにドバイ、ベトナム、インドを語る必要性が導かれている。海外市場の概況本の中でもこの手の分析をしているものは少なく、「なぜこの国が有望なのか」という議論する際に必要な視点を与えてくれると思われる。

また、ドバイについては最近書籍が多数発行されているが、この本は最新のデータが豊富で、客観的な分析が為されていた点が評価できると思う。