内容
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1980年央以降、ASEAN諸国は外資主導型輸出志向工業化により、目覚しい経済発展を続けている。都市部には高層ビルが林立し、1人当たりGDPは大幅に増加、ライフ・スタイルは先進国並に近づいている。
本書では、先進経済化するASEAN諸国の中で、先進国入り一番乗りが期待されるマレーシアを最新のデータと現地調査をもとに、レント・シーキングによる工業化過程とアジア通貨危機後の経済改革を明らかにした。
特に、ブミプトラ政策が先進経済化していく過程でどのように変化していくのか、同政策が進出日系企業の経営活動にどのような影響を与えるか、さらに、民主化が進むASEAN諸国の開発独裁の行方を占うマレーシア型開発独裁、そしてイスラム化とブミプトラ政策の関係が考察されている。