最新、しかもわかりやすい、個性的でもある。おすすめです。
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この本を手にしたのは「海外直接投資」と日本経済の関係をわかりやすく解説している文献を探していたときです。この本の第11章が「直接投資と空洞化をめぐる議論」というタイトルでした。読んで観ると、用語も、説明の叙述もわかりやすいものでした。。
その前後の章も読んでみるとけっこうおもしろい。経済セミナーという雑誌の入門者向けの連載が基礎になったので難しい数式や解読困難なグラフは殆ど出てきません。
しかし、現実の経済のデータはいたるところで示されていて通説と異なる見解も多いので興味をもっって読み進めることができます。
景気対策の財政資金を投入する公共投資については、結局財政赤字を増やすことになると言い切っていたりします。
経済問題に関心のある方なら高い確率で最後まで読めると思います。