遷都１３００年で盛り上がる（？）奈良の、古代史ゆかりの地を紹介するガイドブック。
普通のガイドブックとは比べ物にならないくらいコアな情報が載っているし、地図などもちゃんと付いているので、普通にガイドブックとしても十二分に役立ちます。

古代史界にセンセーションを巻き起こし続けている著者だけに、やはり視点もユニーク。
有名どころの観光地に新たな発見があったり、今まで知られていない穴場があったりと、知的好奇心が刺激される情報ばかりです。
東大寺や斑鳩といった学生時代に行ったことのある場所でも、これを読むとまた行きたくなりますし、二上山や葛城古道といった著者オススメのスポットにも、ぜひ一度足を運んでみたくなります。

値段のわりにはカラーページが非常に多く、写真も非常にきれい。
そういう意味では、眺めるだけでも楽しめそうです。

まぁ、もちろん、できればこの本を片手に現地を歩いてみたいところですが・・・。

来年平城遷都1300年を迎える奈良の紹介本は数多く出版されているが、
奈良好きが高じて歴史作家になったという著者の紹介本はひと味違う。
地元民より詳しいというかマニアックというか…そういう奈良の紹介本。
これを片手に奈良巡り…一風変わった観光になること間違いなし。