一番ショックだったのは、この指導者をいまだに礼賛している人々が多いという事実。自分の墓の上にはごみの山が積もるが、歴史の風がそれらを吹き飛ばすだろうという、スターリンの不気味な予言が頭をよぎってしまう。さすがに極端なスターリン主義はもう起こらないだろうが、年を経るにつれ、スターリニズムに対する恐怖や警戒感も薄れてきたというところだろうか。
極めて冷静で、かつ客観的に書かれている書だけあって、かなり勉強になりました。