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ホロコースト―ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌 (中公新書)

価格: ¥929
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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新書という形式でホロコーストの経緯を簡潔に整理した快作。 ★★★★★
第二次世界大戦の戦局の悪化に伴って、ナチスドイツのユダヤ人政策が、その追放から隔離、殲滅へとエスカレートしていく様相を冷静に描写。途中、東方の占領地で捕獲したユダヤ人を大量射殺(数万人規模!)する情景にナチス幹部ですら気分が悪くなって、ガス室という、効率的かつ機械的で迅速な処理手段へと切り換えていく過程に非常な説得力があって怖い。また、最近、その数字に疑問がもたれることも多い死亡者600万人も、さまざまな試みの末に積み上げられた数字ということで納得がいった。新書という形式でホロコーストの経緯を簡潔に整理した快作といえよう。別の角度からの次作も期待したい。   
独逸という国が残した歴史上最も恥ずべき汚点を知る上で、好適な書籍 ★★★★★
今年に入って「ヒトラーの経済政策-世界恐慌からの奇跡的な復興」、「青年ヒトラー」を続けて読んだ事もあり、
ヒトラーのナチス・独逸が歴史に残した恥ずべき行いを詳細に知りたくなったので、
本屋で読み易そうな本はないかなぁと探索?していたところ、この本が目に入りました。

私が本に求めるものは、幾分かの知識の習得と『面白かったなぁ』という読後感があれば充分だと思っているので、そういった意味ではこの本は充分楽しめました。
故に、他のReviewerの方達のように他の「ホロコースト」関連の著作を読んでいる訳ではないので、この本がどれだけ優れたものであるかをReviewは出来ませんが
あくまでもこの本の中身についての自分なりの思いをReviewします。

まず読後感ですが、ハッキリ言って気分の良いものではありません。私は正直言って途中で胸糞が悪くなりました。
それはこの書籍の内容がどうのこうのではなく、記されている事実そのものに対して嫌悪感を覚えたのです。
近年「ホロコースト修正主義」なるトンデモナイ主張が数多の歴史家から唱えられているようですが、
仮に「ホロコースト」という大量虐殺行為が多少誇張されて伝えられているとしても、それ自体は有ってはならなかった事であり
何故そのような事が起こったのかを究明し、2度と繰り返さないようにする事が重要だと思います。
読んだ後、そういう思いを抱かざるを得ない内容の書籍です。

おぼろげだった「ホロコースト」という出来事への知識が、この書籍を読んだ事で初心者程度の知識は身に付いたと私は思います。
そして「ホロコースト」についてもっと知りたいと思うようになったのも事実です。
当然の事ながら、知識を得たところで過去に起こった忌々しい出来事を歴史の上から消し去る事は出来ませんが、
この書籍は言葉では表現できない教訓を私に与えてくれたと思っています。
ホロコーストの概説書 ★★★★☆
 読みやすいホロコーストの概説書です。
 ホロコーストの研究が本格的に行われるようになったのは最近になってからだ、というようなことが書かれていたのは意外だと思いました。「ホロコーストはなかった」という主張もあるようですが、いずれにしても、ホロコーストの研究が進むことで、ナチスやヒトラーに対して一般的に抱かれているイメージが大きく変わることもありうるのではないか、と思います。
「ホロコーストは作り話」という説も・・・・・ ★★☆☆☆
 911テロはアメリカの自作自演、アポロは月に行かなかったという説もあるようです。イランの大統領は「ホロコーストは、イスラエル建国のための作り話」と否定しています。残念ながら、教科書で教える歴史には、後世の権力者の捏造という場合も少なくありません。いろんな意味で、歴史の勉強になると思います。
追放政策から「絶滅」政策へ ★★★★★
 本書は1947年生まれのナチズム研究者が、ホロコーストの全体像を描くことを目的に、ナチ体制という加害者側から見た、虐殺に至る過程と殺戮の様相を記述した本であり、2008年に出版された。ヒトラー政権は、ヨーロッパ社会が伝統的に抱えていた反ユダヤ主義や、優生学的発想の後押しを受けながら、初期からユダヤ人への迫害を組織的に行っていたが、当初はドイツからの移住促進を重視した。しかしナチスは、東欧・中欧の併合・占領によって、さらに多くのユダヤ人を領内に抱え込むことになった。ナチスは占領地へのドイツ人の入植のために、とりあえずユダヤ人をゲットーに集住させ、それ自体緩慢な大量虐殺と言えるほど、劣悪な環境に置いた。独ソ戦の際には、行動部隊がユダヤ人の大量射殺を開始するが、イギリスとソ連の頑強な抵抗は、ユダヤ人の国外追放を困難にし、またゲットーの管理や射殺の限界も露呈した。その結果、一方で強制収容所において労働を通じた「生産的な」抹殺が試みられると同時に、「安楽死」作戦のスタッフの関与のもとで、ユダヤ人を絶滅収容所においてガス殺するという政策が、採用されるに至ったのである。当時から、この事実を世論に訴えかける試みがなされたが、連合国の反応は鈍く、ユダヤ人による対ドイツ蜂起も鎮圧され、結局はドイツの敗戦の過程で収容所が「解放」されるまで、この虐殺は続いた。このホロコーストによるユダヤ人の犠牲者は約600万人とされ、戦後その責任者は「人道に反する罪」で裁かれているが、この政策へのヒトラー自身やドイツ一般市民の関与の度合い、またこの政策の決定の日付等の多くの問題について、未だに議論は絶えない。著者はナチ党幹部たちの言動と現場の状況の相互連関を追いつつ、個別の収容所の実例(特にポーランド)を挙げながら、ホロコーストが紆余曲折を経て採用されるに至った過程を跡付ける。