違うって言うけれど、共通しているところも、すごく多くない?
★★★☆☆
近頃、この種、日韓比較ものを、たまたま数冊読んだんだけれど、たしかに違うところは違うにしても、どこまで本当に違うのか。
韓国のなか、日本のなか、それぞれにだって相当な地域差があって、東京とソウルでは違っていても、福岡と釜山だったら一緒かも知れないし、世代差、職業、宗教観、生活環境の差など、かなりの部分は、その人による見方、捉え方の違い、パースペクティブの差で意識されているんではないかと思えてきた。
たとえば、ラテン系の人々のうち、フランス人、イタリア人、スペイン人などの風俗習慣の違いなんて、日本人では、ほとんど区別が付かないように、日・韓両方をひとまとめにして外側から眺めてみると、お互いが意識しているほど、実は大して違わないとか。むしろ一致している点のほうが遥かに目に付くような気がしてきた。
韓国でも、釜山とソウルの違い、都会と田舎の違いなんて、どうなんだろうか。
日本人と韓国人の食事のスタイルで、いちばん違うのはご飯茶碗を手に持つか否か。
江戸時代のお仕舞い頃まで、日本には食事用のテーブルというのが無く、現に「卓袱台(ちゃぶだい)」ってアレ、中国語でしょ(時代劇の酒場シーンなんかで、「飯台」や「長椅子」が出てきたり、「空き樽」を椅子代わりにする場面は、映画屋さんが拵えた虚構。そんなのは江戸時代にはなかった)。
しかし、日本でも普通の農家に行くと、韓国同様、汁っけの多い雑炊が朝、昼の常食だったのに記憶があるけれど、あれって変わったの何時ごろかなぁ、ほとんどテレビの普及と一緒の時期ぐらいだと思うよ。
「地名よりも大学名が優先される駅」など、まったく日本も同じ。
東急東横線の「学芸大学」、「都立大学」など、引っ越して学校が無くなったのに駅名を替えない。どちらも土地名の駅があったのに、学校が移転してきたので学校に駅名を合わせた。なのに、学校が無くなっても元の駅名に戻さない。目一杯変だよ、あんなの。
バスや電車に乗ったとき荷物を持ってあげる、靴磨き、美容院で出前の食事を取る、レフリーのミスジャッジに観客が血相を変えて怒る、熱狂的な高校野球の応援、このくらいにしておくけど、皆んな、どこかで見たような日本の風景だね。
こんど試しに外国人(だれを選ぶか、また難しい話になるが)に訊いて、「日・韓両国民がそっくりに見えるところ」なんか書いてみないか。案外ぞっとするほど似ているんではないの。
だから、妙な(両国人共通してレフリーのミスジャッジに血相を変えて怒る式の)近親憎悪に走っちゃうんじゃないか?
そんな気がして仕方ないんだけどね。
■参考文献.『悲しい日本人』田麗玉。『ワサビの日本人と唐辛子の韓国人』呉善花。『チマ・チョゴリ日本人』金ヨン。『ハングルの花・いちもんめ』石花賢。etc.
もっともっと好きになれます。
★★★★★
『韓国人を愛せますか?』がとっても面白くて読みやすかったので、二作目も注文して読みました。一冊目とは違った立場で書かれているもので、もう少しマニアックな韓国人の性格や文化を面白く書いてます。普段、韓流ドラマで、「なんで?」と不思議に思えたシーンがありましたが、この本を読んで、「なるほど!」と納得しました。一冊と違う観点ですので、これもおすすめしますよ。
最も近い国
★★★★★
韓国でのアンケートで、最も嫌いな国の1位は日本、でも最も見習うべき国の1位も日本だったとニュース記事に書いてあった。日本人としては日本の事をよく分かっていないのでは?と思うが自分自身も韓国についてあまりよく知らないので責められたものではないと気づいた。最も身近なのに意外と知らないお互いの国を知るには、実感の無い歴史本を読破するよりも、実はこの本のような身近な生活から分かる文化の違いを知るのが一番面白く、よく分かると思う。今週の女性セブンでも、韓流ドラマではない本当の韓国人を知れる本として取り上げられていました。
韓国人って面白い。
★★★★★
面白い本でした。知り合いの韓国人がやたら冗談がすきで、本当か冗談か分からなくなって困る時が多いですが、本を読んで納得しました。韓国ドラマで、なんで!?と思ったことも、なるほどって分かりました。面白く、軽く読めて韓国人を理解するための一冊です。
絶対におすすめ!
★★★★★
非常に面白く読めた本です。韓国は儒教の精神が根強い国だとは知ってましたが、
親子の絆は日本人には理解しにくいほど強いということがよく理解できました。「親
に甘えたい」の内容で、腕枕の話には驚きました。久し振りに面白い笑える内容の本
を見つけてよかったと思います。韓国に知識がない人でも軽く読める内容です。おす
すめです。