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ツタンカーメン 1 (潮漫画文庫)

価格: ¥617
カテゴリ: 文庫
ブランド: 潮出版社
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日出処の天子のように始まる、歴史から抹殺された謎のファラオを求める物語・・・。 ★★★★★
というのは乱暴なくくり方か。
冒頭、雑誌掲載時にはカラーページであったろう美しい完全な形のスフィンクス。今、我々が見ているものは砂に埋もれ、時を経、かつての色彩は失われ顔は欠け落ちて我々に何も教えてくれない。人類的な喪失感と悲しみだけがある。
1903年のエジプト、考古局査察官のハワード・カーターは遺跡発掘中、エジプト人の信じる死後の世界観、二つのうち天に昇らず地上に残る魂を意味する「カー」と名乗る美しい少年と出会う。
「日出処の天子」と相似の構図でスタートしたこの物語は、この巻ではまだLalaの少女読者に向けて描かれた華やかさを楽しむことが出来る。
続く二巻の半ばで、いかなる事情か掲載誌が潮出版のコミックトムに変わる。ベテラン作家による東西の歴史漫画の載る雑誌だ。当然、読者層は男性中心でありおそらく年齢も高い。そこに、少女漫画的なアイキャッチは絵にも物語にも必要とされない。現実の歴史がある以上、物語の着地点を変えるわけにはいかないが、隙間をどう埋めるかは作家の自由だ。少女漫画的に飛翔することも出来たろうこの物語は、大人の雑誌で大人の展開をし大人の作品として完成する。
我々は、存在したかもしれない少女漫画的本作の有り様を想像しながら現実の本作を楽しむことが出来る。
この文庫本にツタンカーメン本編以外の作品は収録されていない。
解説は、エジプト考古学者の吉村作治。
複雑な心理描写がうまい。 ★★★★☆
歴史が好きな訳ではないけど、古代文明物の漫画には何故か手が伸びてしまい、これも何となく読んだ一冊。にしては読み応えがあり、また、ちょっとした勉強にもなり、ラッキーってな感じ。登場人物の気持ちがうまく描写されており面白い。
山岸タッチによるツタンカーメン発掘物語 ★★★★☆
調査の為、ルクソールに滞在中の考古学者ハワード・カーターは、黄金のサンダルを履いた男の夢を見る。ところが現実にも黄金のサンダルを履いた謎の男が現れて…。
実際にツタンカーメンの墓を発掘したイギリスの考古学者カーターを主人公に、山岸さんならではのファンタジータッチを加味して綴られる物語。

少女漫画の線に偏見の無い人ならば、誰でも楽しめると思います。しっかりと読めば、ちょっとしたエジプト史の勉強にもなりますよ~。