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食肉の帝王―巨富をつかんだ男 浅田満

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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ミートホープ事件の後からでも読むべき内容 ★★★★★
浅田満氏は巨富を手にすることに成功した一種の「成功者」であることは間違いないし、それはある程度評価してもいいのではないか?
但し手法がとても汚く、山口組や政界等をあらゆる力で支配した男の生涯を緻密に綴った名作ドキュメントである。
情報が風化する現代にあって、まさに、「闇社会の支配者の履歴書」といってよい。
地元・大阪から、国会議員、政界、財界、美術、建設・・・
幅広い分野を支配した「西のドン」の姿を真実で綴った名著である。
消費者をだました罪の大きさ ★★★★★
前々からハンナンと言う会社の存在は知ってはいましたが
そのタイトルにひかれ、読んでみた本です。

中身は少々重めですが、私たち消費者をだまし
そのお金を私欲のためのみに使う彼の存在、
そして、その欲にまみれた金儲けを隠蔽するためにとった
驚きの手段。

読み終わってこんな愚かな人がいるのだと言うとても不快な気持ちになりました。
私たち国民も納税されたお金の使い道にもう少し関心を向けないとなと
痛烈に感じた本でした。
肉業界の首領 ★★★★☆
牛肉偽装事件の背後に何があるのだろうとふと疑問に思ったときに,浅田満という人物の存在を知った.
 本書のメインは,牛肉偽装事件に関する詳細な説明なのかもしれない.しかし私の興味を引いたのは,彼の生い立ちであり,経営理念だった.
 生い立ちで,彼は大きなハンディキャップを持っている.しかし,むしろそれを利用して躍進した.劣等感に突き動かされる様は,野中広務に通ずる物を感じた.しかし,実際に最も彼を突き動かたのは,正義感などではなく銭である.ホリエモンや,村上世彰を連想してしまった.
 しかし,更に読み進めるとその二人とも違うと感じ始めた.彼の経営理念が「名を捨てよ.実を取れ」であるからだ.常に,彼の存在を今まで知らなかったのもそのせいだ.政治家をうまくコントロールする様は興味深い.
 しかし,彼はとうとう捕まってしまった.その裏にもまた,政治的要因が強いのではと勘ぐってしまう.
つまらない ★☆☆☆☆
図書館で借りて読んでみましたが、半分ぐらい読んだところで、イヤになりました。
つまらない。
小さなことをちくちくとついている。別にそれはそれでいいのですが、それをあたかも、「ものすごい真相、事実を発見した」という文体で書いているから、うっかりだまされたりしそう。
ま、こんなの読んでる時間があったら、他の本を読むほうが有意義だと思ったので、注意しておきます。
帝王の秋 ★★★★☆
食肉業界のドンと言われたハンナングループの実質的総帥、浅田満の錬金術、同和や暴力団との関わり、政界や角界、芸能界との交わりについて丹念に記した作品。面白い。あくまで物腰は柔らかく表に出ることを嫌う浅田という男が、政界とも密接な関係を持ちつつ、長期間に渡って築き上げた食肉利権の影の王国。その話を描ききった著者の功績を賞賛すべきか、表沙汰になったこと自体、時代の変換点にたったのだと見るべきか。