インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

男たちのゲームセット―巨人・阪神激闘記 (角川文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
Amazon.co.jpで確認
阪神巨人戦がなぜ盛り上がるのか? ★★★★☆
 阪神巨人戦がなぜこんなに盛り上がるのか、その理由がこの本にある。
 この本には巨人がV9を達成する年のあたりで、当時の巨人および阪神の関係者がそれぞれを主人公に据えられた物語が描かれている。もちろん実話。それぞれからみた試合があって、一つの試合でも色んな思いが交錯する。とても興味深い。
 阪神ファン、巨人ファンには永久保存にしてもよい本ではないか。
かつて日本のプロ野球はこんなにエキサイティングだった。 ★★★★★
中学3年、まだJリーグのかけらもない、スポーツがプロ野球を中心に回転していた時代に、この巨人・阪神の激闘に夢中になっていた私にとって、その記憶を閉じ込めた、そしてそれをいつでも蘇らせてくれる大切な大切な本です。1973年、巨人の九連覇の最後の年となったセリーグは伝説になっていると言っていいでしょう(少なくともそう思いたい)。この本に出てくる、池田の落球で阪神が巨人に逆転負けした試合、江夏が延長戦でノーヒットノーランを達成し、自らのホームランで決着をつけた歴史的試合、田淵が満塁ホームランを打って阪神が逆転勝ちした10月10日の試合、その翌日の巨人が0−7の劣勢から追いついて10−10で引き分け、優勝に首の皮1枚残した試合、勝てば優勝の阪神が江夏で負けてしまった中日戦、その名古屋球場の脇を甲子園に向かう巨人の選手を乗せた新幹線の列車が通過した瞬間、そして巨人が9−0で逆転優勝を決めた甲子園での最終戦、それらすべてを幸いにもラジオあるいはTVの放送でリアルタイムで経験することができましたが、今思うにまさに筋書きのないドラマ、劇的なシーズンでした。

作者は、そのシーズンの主役・脇役ごとに章をたて、取材結果を淡々と披露しつつ、興奮と熱気を見事に蘇らせてくれます。役者の揃ったこのシーズンに着目した著者は、これが遺作となりましたが、さすがだと思います。私は巨人ファンですが、この本の中で江夏の章が一番好きです。最近になればなるほど、あんなすごいピッチャーはもう出てこないと思いが膨らむ一方です。まるで、私は「博士の愛した数式」に出てくる、記憶がストップした博士のようですね。
1973年10月10日この日、後楽園で何が起きたか? ★★★★★
山際淳司さんの遺作です。
今1973年10月10日の事を何人の人が知っているでしょか?
巨人と阪神が優勝を掛けた激突を、多分、40代以上の人だと思います。
今はもう、歴史になりかけてます。
最終的には阪神が最終戦に負けて巨人の優勝が決まりますが、
その数試合前の直接対決して、10-10で引き分けた試合がこの物語の舞台です。
しかし、あの試合を見ていた人にとっては人生でもそうは無い試合だったのではないでしょうか?
この試合に出場した選手を中心に非常によく描写されてます。
阪神:田淵、江夏、カークランド、池田、 巨人:堀内、王、長嶋、川上
山際氏の丁寧な取材で彼らのそれから、試合前の心の揺れ、試合後の開放感が伝わります。
オールドファンだけじゃなく、昔、日本でこんな事が在ったという意味で20代、30代の
若い世代にも読んで欲しい一冊です。