もちろん、説明の量は、本のサイズなりに少なくはなっていますが、学名や和名、別名のほか、原産地、花期、特徴を要領よくまとめており、フィールドで参照するぶんには不足はありません。もし詳しいことを知りたければ、学名などを元にほかの文献によれば十分でしょう。
同種の本と比べ、同じ種類(属)でも、色や形にヴァリエーションのあるものは、できる限り多くの写真を掲載している点も、好感が持てます。庭先や公園などに咲いている園芸種を確認するのに重宝します。
なお、文字通り、花の名前を確認したい場合に利用する本ですから、育成の方法や、その花が市場に出回る時期等の情報は、付録程度です。あくまでも、花を育てる方よりも、花を鑑賞する方向けの本ですから、注意が必要です。