しかしそれ以上に胸を打つのが森の中で営まれる人の生と死。「人は草木のように生きて、草木のように死ぬ」のです。自然と生きていくのが当たり前のビルマの人達の生活が鮮やかに描かれています。また、下巻で著者がマラリアにかかった際に見た夢のくだりなどは本当に圧巻です。