これは、早瀬圭一さんの最古にして最高の本であり、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作の名に恥じない著であると思う。
当時としてはまだ珍しい女性ケースワーカーの1人にスポットを当てて、老人ホームの実態、そしてケースワーカーの仕事を描写する。これこそ福祉関連の仕事の実態を知ることができる著ではないだろうか。
現在は、この本が出た当時と違って老人がかなり増え、更に介護保険制度も導入されたことから、ケースワーカー、老人ホームの必要性はそれに比例するように増してきている。
この本は、福祉関連の仕事に就きたい人に物凄く大きな影響を与えると思うので、是非読んで欲しいと思う。