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日本領サイパン島の一万日

価格: ¥2,160
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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とてもわかりやすくなんどでも読める ★★★★☆
サイパンに旅行に行った後、戦争跡地を見て回り衝撃を受け興味をもったことがきっかけで購入しました。まさに私が疑問に思ってた事を本を通して詳しく知る事ができ、購入してよかったです。
サイパンで激戦が繰り広げられた事は社会で少し習った位だったので、なぜ民間の日本人があんなに居たのか、なぜ戦地として選ばれてしまったのか、個人個人の生活事情などサイパンの人に聞いてもあやふやだったところが凄くよく書かれていると思います。
特に自分は山形出身なので、山形の方が多くいらっしゃった部分にはとても興味を持ちました。
新たなサイパンと山形の繋がりと歴史を知る事ができたので両親にも読んで欲しいです。
この本は古本屋さん行きにはならないです。
戦争という愚行 ★★★★★
池澤夏樹の「カデナ」の最後に本書が紹介されており手に取りました。

前半の六章までは日本統治となったサイパンにおける、移民による開拓の歴史が描かれています。
慣れない気候や病気、主力産業となるサトウキビからの製糖業における幾多の挫折と成功が丁寧に書かれています。
夢を持って海を渡ってきた人たちの歓喜や失意がリアリティを持って伝わってきます。

後半の七章以降は物語が一転、軍国主義の台頭から戦火に焼かれるサイパンが書かれています。
特に上陸したアメリカ軍から必死に逃げる過程を描いた九章は、一番凄惨な現場にいた民間人の視点から描写することで、
戦火の壮絶さ、身内が死んでいくのにどうすることもできない慟哭が胸を突きます。

登場人物1人1人の証言という下からの目線を丹念に積み上げることで、
1つの世界の始まりから終わりを描く手法が、世にある戦史書と一線を画しています。

戦争という愚行を二度と繰り返さないためにも、多くの人に読んでほしい1冊です。
軍拡論者に読んでもらいたい ★★★★★
サイパンといえば、かつては玉砕の島といった印象がつよく、軽々に訪ねたり、語ったりしてはいけないものと、高校時代までの私は考えていました。
そしてそれは当時の多くの日本人の気持ちだったとも思います。
ところが70年代の後半からグァムに続いて、日本の手近な観光地としての開発が進むにつれ、お気楽なレジャー的話題ばかりが流通されるようになったような気がします。

もちろん日本人にとってのですが、サイパンの明るい側面も、悲惨な側面も、この本には描かれています。
悲惨な面では、とくに第9章の戦争の描写が圧巻。
軍拡を主張される方々には、ぜひ、この本を読んでいただいた後で、ご自説を再検証していただきたいと感じました。

沖縄からの移民に加え、山形からの移民が多かったというのも、この本で初めて知りました。
とくに山形の方は、ぜひ、ご一読を。
久々に大きく深い感動を覚えたノンフィクションの大傑作です。
サイパン島に関する本では最高 ★★★★★
 サイパン島に関する本と言えばこれまで戦争の悲惨さに関するものばかりであったが、この本は島の発展から喪失までを描き切った見事な傑作である。民間人の30年間の島の生活がよくわかる。よくここまで調べて書き上げたものだと思う。サイパンに関して自分が今まで求めていたピッタリの本である。400ページに及ぶ大作であるが2日間で読み切ってしまった。久し振りに面白い本に出くわしった。
 それにしてもあそこまで発展していた島を失ったのはかえすがえすも残念である。