この歌はヨーロッパから北アフリカの兵士に大人気となった歌だった
★★☆☆☆
「リリー・マルレーンを聴いたことがありますか」での記事は月刊雑誌:文藝春秋に掲載されたのが最初と思うが、この設問は誰を対象にしているのだろうか。第二次世界大戦中にラーレ(ララ?)・アンデルゼン(Lale Andersen)が歌ったこの歌はベオグラー放送局が放送したのがきっかけとして、ヨーロッパから北アフリカのロンメル麾下のドイツ兵士までリクエストされる人気曲となった。しかし宣伝相のゲッペルスは厭戦歌だと断じて放送禁止処分にし、彼女の歌手活動も禁止処分にした。この歌は放送を通じて連合国側兵士でも大評判となっており、ヒトラーの要請に逆らってアメリカに渡ったマレーネ・ディートリッヒは前線兵士の慰問でこの歌を歌い、更にドイツ兵士の厭戦気分を煽り立てるために反戦歌して放送したことで有名になった歌だった。この歌は日本人だけという枠をはめて論ずるべきではない。