老人の本当の暮らし
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ユニバーサルデザインという言葉やバリアフリーという言葉が今ほど知られなかった20年前に、20代の女性が老人になりきって、アメリカの老人たちの生活を身を挺して体験した本当の話。著者はデザイナーとしてものづくりの観点から、老人に変装することを思いつきましたが、実際老人として生活してみて、彼らの思いやりあふれる言葉に勇気付けられたりするエピソードに胸が熱くなりました。
相手の立場にたって考えるために、その立場(この本では老人であること)を体験した著者の勇気にも元気づけられました。どの分野でも、パットムーアのようなリーダーシップをとれる人間が深い造詣を持って物事に取り組んでいることを、世の中”一般”に広めていくのは大切だと思いました。