インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

フォーカスな人たち (新潮文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
何度も読み返してボロボロになった一冊 ★★★★★
井田さんの取材対象への思い入れに、さらに思い入れて読んでしまいました。井田さんは客観的なジャーナリストって感じの人ではなく、取材対象に自分の何かを投影するタイプの人だろうと思うんです。
でも、その入れ込み方が読むものの心に何かを響かせるのではと、
黒木香に関しては、特に強く思いました。
登場人物の本質を見抜く力、安易な情緒に堕しない客観性 ★★★★★
日本の一つの時代とそれを象徴する人々を、女性的な直感とクールな視点で描いている。この国では、常にどこかで幻想が膨張し、やがてはじけ、すぐさま新しい幻想がふくらんでゆくのだろう。幻想の中で人は踊り、愚かさをさらし、それでもしぶとく生き抜いてゆくのだろう。登場する5人の姿を通し、そう感じた。

時代と人間の本質を見抜く力、安易な情緒に堕しない客観性に、井田さんという人の強さを見た気がした。この真摯な作家の突然の死を悼まずにはいられない。

面白い女性からの視点 ★★★★★
この本には、黒木香・村上とおる・太地喜和子など5人の人物について、本人や周りの人々からの取材を通して、その内面の本質を浮き彫りにしている。特に、単にスキャンダル的に捕らえていない上、女性としての視点が面白い。

例えば、黒木の場合、彼女が村西を比較的冷静に観察しながら付き合っていた事や、彼を指す時使う言葉から、彼に対する思いの揺れを感じ取っている。 この著者、この先誰を取り上げてるのか、大変興味がある。