等身大の同性愛者の姿に感動
★★★★★
とにかくこの本はお薦めです。同じ同性愛者でも、こんなにもバックグラウンドもキャラクターも、そしてライフスタイルも異なるんだという、それは当たり前なんだけども、そうした同性愛者の多様性を改めて認識出来ました。差別に対して裁判を通して闘う、東京の20台の男性同性愛者7人を中心とした姿が、丹念に取材されて描かれています。またエイズの問題などを通して、舞台はサンフランシスコ、ベルリンにも渡ります。筆者の長年にわたる精力的な取材と、それにより描き出された、ごく普通の若い同性愛者たちの等身大の姿に感動しました。