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ミカドの肖像

価格: ¥97
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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若干の使用感がありますが、きれいな状態です。 中身の状態は概ね良好です。 帯ありカバー付きです。
西武の創設者の阿修羅のごとき姿 ★★★★★
 西武の元会長が逮捕されたとことで、改めて読んだが、最も強烈な印象が残っているのは御大の父親、堤康次郎の姿。東急グループの創始者である五島慶太が強盗慶太と呼ばれていたのに対し、西武の堤康次郎はピストル堤が異名だったという。なんともすさまじいあだ名だが、こういう名は永井道雄元文部大臣によると、東京大空襲時に「花火が散るように夜空が赤く染まっていた空襲の日の出来事だった。地下室で、電話を何台も並べて、ひとつの受話器に顎をあてて大声で交渉しつつほかの受話器のダイヤルを片手で回して土地を買い漁っていた阿修羅のごとき男」(p.87)というようなあたりからつけられたのであろう。

 そんな姿も息子から見るとこうなる。空襲の時「みんなカネを持ってよそに逃げようとする。カネが信じられない者はモノに換えた。しかし、土地を買うという発想はなかった。おやじは、逆に日本がダメになっても逃げないで都内の土地を買えるだけ買おう、と。製造業ではないのだから、土地を買っておけばなんでもできる、という考えでしょう」(p.126)。しかし、空襲で焼け出された人たちが広大な自宅に入ろうとするのを、いったん入られたら住み着かれてしまうと大変だといって追い出したりする。

 実は西武のことはとっかかり。

 メインの天皇制の問題については橋川文三の弟子らしくキッチリ分析している。

読むなら今! ★★★★☆
18年前に出版された本ですが,今世間の話題になっている「西武鉄道グループ&コクドの経営透明化」と「天皇制」(紀宮さんの婚約および継承問題など)の両方について興味のある方にとっては、一挙両得といえる内容と思います。これら二つに関連する報道に接するとき、その事実背景を知る事によって一層理解が深まると思います。
値段は少し高いかな?とも思いますが、その代り分量は多く読み応えがあります。テーマによっては幾分冗長と感じる部分もありましたが、私にとっては初めて知る内容ばかりでしたので、エンターテイメントとしては充分楽しむ事ができました。
実に面白い ★★★★★
 興味深い話満載である。皇居周辺に高い建物を建ててはいけない、というが、その規制がどこから来るか分からない。昨今の反たばこ論がどこから来るか分からないのに似ている。(アメリカから?)
 天皇制に「本質」だの「深層」だのは存在しない。それが存在するかのごとく言うのが「皇国史観」というものである。偶然千五百年続いただけである。
小谷野敦
皇居一周、何キロ? ★☆☆☆☆
「これは皇居の周りをジョギングしているだけ」と書評を書いたのは経済評論家の佐高信氏だ。
皇居の周り(内側)を実際にジョギングしてみるとわかるが、信号でとまることがほとんどない、まさしく「はつかねずみ」のごとく、ぐるぐるとひたすらまわっているだけ、自己満足の世界である。

取材力や調査力はある程度評価できたとしても、ものごと(天皇制)の本質が見えていないという点では、猪瀬らしい駄本だ。