例えば、一方がほんの数ミリグラムの豚の脳下垂体を5トンも集めたため、アメリカだけでは足りなくなり、仕方なくもう一方は鶏でやったとか。学会ではお互いののしり合い、あまりひどいので政府が予算をしぶるとこまできたとか。
あまり難しい学術上の話はなく、むしろ双方のそういう行きすぎたライバル意識をドキュメンタリーで描いており、楽しくもはらはらしながら読み進められる。 さて、この話の結末はいかに。ノーベル賞は与えられるのですが、どちらがとるか、皮肉でちょっと空怖ろしくなる結末が待っています。