癒される技術者魂
★★★★★
心からうれしい本である。読めたことがまずうれしい。寺垣さんの本を出そうとした編集者・出版社があったことがうれしい。寺垣さんは森谷正規さんの「アナログを蘇らせた男」でも知られているが、肉声の本はありがたい。なぜか、今70代の先輩方は奥深い。素晴らしいワイナリー「ルミエール」の塚本俊彦さんは「ワインは、こちらの気持ちにただまっすぐに、こたえてくれるんですよ」といわれたが、寺垣さんも「原点に帰れ」「自然から学べ」と言われる。歴史上最高といわれるアナログプレーヤー、革新的なスピーカーを開発された。17年かかったという。全国の自治体には文化会館の類が多数ある。寺垣さんのシステムを購入して、名演奏盤を、毎週1回心ゆくまで聴けるようにすれば、文化精神面、音楽や技能教育面で計り知れない恩恵をもたらすのではないだろうか。また、寺垣さんによる新しい着想の風力発電装置は、電力会社が支援して実用化して欲しい。石油等が枯渇しても風だけは吹き続けるのだから。米国のタコマ橋は、カルマン渦との共振で崩壊した(1940)。風力でプロペラを回すよりもエネルギー効率が良い方法はいろいろありそうだ。寺垣さん、ぜひ頑張っていただきたい。それから、私にも寺垣システム聴かせて下さい。