タイロン・パワー、キム・ノヴァク、そしてカーメン・キャバレロ
★★★★★
音を中心にして、映画のことを考えると、ショパンの曲がこんなに、いつまでも残る作品はありません。
失意も希望も喜びも悲しみも。それは音なんです。
音ではない風は、人をおびえさせました。それからは、天使がいつもついている。
志願して前線にいた父は、戦後にようやく息子とうちとけます。(ただし敵は日本です。やれやれ。)
いずれ、天使が天使をして天使たらしめます。
退場は、あざやかに……。
薬剤師資格を放っぽり出したデューチンと同様、影でピアノを弾いているキャバレロも医学の道とは別に音楽をやりました。
キャバレロの録音もまた、映画とは独立して明るい音色です。
懐かしい名画の感想
★★★★☆
若い時に感銘を受けた映画で、近所のレンタル店にもないので、探していたところ
Amazonで発見し購入しました。昔の印象どおり音楽を通した家族、人間関係を描いた
名作だと、再感銘をうけました。最近の映画はあまり心に残るものが少ないので、昔
の名作、がもっと簡単に安価に手に入ればと思っています。観て居られない方は是非
お勧めします。
実在のピアニストの悲劇
★★★★☆
当時タイロン・パワーとキム・ノヴァクといえば絶世の美男美女でした。
この二人が実在のピアニストの悲劇を演じて女性達の紅涙を絞りました。
夫婦の愛情、親子の愛情を描いた典型的なメロドラマ仕立てと言えます。
主人公はピアニストととして成功しますが最愛の妻を亡くし、第二次大戦でひたすら海軍で戦います。
戦後忘れ形見の息子を通して立ち直り、再び演奏活動も成功していきます。
愛する女性を得て再婚を考えますが自身が白血病にかかっていることを知ります。
全編に流れるカルメン・キャヴァレロのピアノ演奏がすばらしいです。
大好きだったキム・ノヴァクが前半で登場しなくなるのがちょっと残念でした。