やっと高画質で観られる!若きバルドーの魅力全開のヴァディム作
★★★★☆
ロジェ・ヴァディムは、とにかく美人女優と次々と結婚・離婚を繰り返しては(うらやましい!)、その女優を主演させて(脱がせて)映画を撮る変な趣味?の監督。それでいて一流なのだから驚きです。本作も「どうだ俺の嫁さんきれいだろう」と当時嫁さんだった22才のバルドーを見せたいがために撮ったような作品で、ストーリーがどうっていうよりも素直に映像を楽しむべき、見どころの多い秀作です。南フランスの陽光いっぱいの映像美に加えて、わがまま娘を演じるバルドーの美しさは彼女の作品中ベストでしょう(自分の嫁さんをきれいの撮ることにかけては天才的!)。
字幕焼きこみだった旧版とは大違いの高画質です。惜しむらくはオリジナルのシネスコ版がビスタサイズにトリミングされていることでしょうか。