本当のインドというよりは西洋がインドに持つイメージに近い感じを受けました。
でもこれはこれでいいのです。モダンな感性を持つミラ・ナイール監督が作って良かったと思います。ストーリーに重点を置いて観ようとすると物足りないですが、とにかく映像美と音楽が素晴らしい。妾マヤと王女タラの確執が物語の基盤なので、2人の対立の理由が少し下らないとも思いつつも、なぜかマヤの持つ強さにドキっとするのです。サラッと観た後、ゆっくりとマヤの残像が頭に鮮明に蘇ってくるような感覚を受けました。
ただ、このAVみたいなジャケットだけは頂けません。
どこの国のバージョンか忘れましたが、マヤが早朝のガートで沐浴をしているシルエットのジャケットでした。これはセンスが悪すぎます。