インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

パルーカヴィル

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
Amazon.co.jpで確認
ブラーのアルバム『シンク・タンク』(原題『Think Tank』)への参加が、ノーマン・クックにはっきりインパクトを与えた。『Palookaville』(邦題『パルーカヴィル』)は、漫画的なダンスヒーロー、ファットボーイ・スリムとしての4番目のアルバムで、独特のビートが一貫して使われている。また、いつものノート型パソコンや楽しげなフロア・フィラー主体から、実物の楽器とちゃんとした歌が重要な位置を占め、瞬間的なスリルから長く続くものへと移行している。つまり、間違いなくファットボーイ・スリムの作品として素晴らしい仕上がりだ。トレードマークのビーチ・パーティーっぽい歌は変わらずにある。また、ラテン風の「Wonderful Night」(邦題「ワンダフル・ナイト」)、エレクトロ・ファンクの「El Bebe Masoquista」(邦題「ミ・ベベ・マソキスタ」)、シングル・カットされたサーフ・ギターが唸る「Slash Dot Dash」(邦題「スラッシュ・ドット・ダッシュ」)、どれも、ビッグビートがいまだ健在なことを証明している。けれども、たびたび聴きたくなるのはメロウな曲の方だ。妻のゾーイ・ボールに捧げた、夢の黄昏どきのような「North West Three」(邦題「ノース・ウエスト・スリー」)はゴージャスかつロマンチックに心を揺らし、軽快なホーボー・ソングの「プット・イット・バック・トゥゲザー」(原題「Put It Back Together」)は楽観主義が今にも崩れそうな感じを『シンク・タンク』風に歌い、それを眠たげなデーモン・アルバーンが完璧にしている。いっぽう、「Long Way From Home」(邦題「ロング・ウェイ・フロム・ホーム」)の気まぐれなサブバスの低い声や、ロードムービー風のロック「Push and Shove」(邦題「プッシュ・アンド・ショーヴ」)は、その中間にあたり、クックの想像力が今までになく活発なのを見せてくれる。いつもの寄せ集め的で、がらくたっぽい音楽の雰囲気は相変わらずだし、風変わりでクールなノリもすべてそのままだ。ただし、このアルバムはダンス・フロアだけでなく、リビングルームにもぴったりになっている。(Dan Gennoe, Amazon.com)