スターウォーズ派の監督が手掛けた「青春スタートレック」。
★★★☆☆
メイキングを観ると、JJエイブラムス監督は「スターウォーズ派」だという(笑)。劇中にR2D2がカメオ出演していることでも話題になったが、本当は時間が凄く違うのだけれど・・・(SWは遥か昔の話で、STは未来の話)。それはさておき、巨匠・ロバート・ワイズが演出した壮大な第1作から自分は全て観ているが、どちらかというとやっぱり「SW」派だと思う。SFコメディと見まがう名作・第4作以外は繰り返し観ていないしね。J・ゴールドスミスの重厚なスコアは大好きだったが、新作を頼もうにも天に召されているし。そんな目で観た本作は「スタトレ青春白書」みたいな出来だった。ストーリーやVFXはオリジナルに敬意を表しているのだけれど、舞台が高校でもそんなに変わらなかったのでは・・・。よってこの作品は、今まで一度もスタトレを観たことがない人も容易についていける作品になっている。にわか勉強でスタトレを学んだ監督が作るのだから、観る方も分かりやすい。本作については価格的にも買いやすくなったし、購入を検討している方には是非ともブルーレイ版をお勧めしたい。SF映画とHD画質&音質というのは、最も相性がいい組み合わせだろう。宇宙空間でのバトルや、ワープなどの音響効果も抜群にいい。本当は初回版に付いている特典ディスクが怒涛の内容であり、これまたオールHD収録なのでこちらがベストな選択だが、旧スタトレとの比較とかメイキングとかが必要でなければ、本ブルーレイでも十分だと思う。音声解説は本編ディスクに付属しているしね。星は3つです。