Charlie's Angels
価格: ¥578
新しくなった『チャーリーズ・エンジェル』はさぞかしモダンでコンテンポラリーになっていることと思うが、サウンドトラックのほうはデスティニー・チャイルド、エアロスミス、ファットボーイ・スリムから新たに提供された数曲を除いて、1970年代、80年代のヒット曲をピック・アップしたノスタルジックな内容となっている。往年の曲はパーティーでかけたくなるほど楽しさいっぱいだ。タヴァレスの「Heaven Must Be Missing an Angel」、マーヴィン・ゲイの「Got to Give It Up (Part1)」、ディー・ライトの「Groove is in the Heart」は、必ずやパーティー客を喜ばせてくれるだろう。新曲は、注目に値する例外が1曲だけあるが、あとは力がなくぎこちない。デスティニー・チャイルドの「Independent Women (Part 1)」は女性の自立を白々しく宣言している(すでにその段階は終わっているのではないか?)。エアロスミスの「Angel's Eye」は、ひと言でいえば、ひどい出来だ。例外の1曲とはキャヴィアの「Tangerine Speedo」で、トリップ・ホップ色の強いラウンジ・グルーヴが味なパンチを繰り出してくる。全体として見れば、このサウンドトラックはお買い得といえる――新曲が「あるから」ではなく「あるにも関わらず」。(Courtney Kemp, Amazon.com)