作品自体は名作なのですが…
★☆☆☆☆
作品の内容に関しましては自分が今更書かなくても
他のレビュアーの方々が書かれているように名作です。
ただこのリマスター盤、自分も出ると決まった時予約購入しました。
そして見て泣きました。
あまりの改悪ぶりに。
まず確かに画面は綺麗にはなってるとは思いますが
音声が酷い。
古いビデオテープのような音声です。
SEも変更しているのか、銃声が妙に軽く感じ迫力がありません。
そして一番の改悪点
日本語訳の変更です。
自分はビデオ版、LD版、旧DVD版と
全て購入視聴したのですが日本語の訳は全て同じでした。
それがリマスター盤で今更のように変更されたのです。
ですので以前のバージョンを知っていると違和感だらけ。
何より許せないのはセリフ回しが全て陳腐で情感が無いことです。
ラストで兄のホーが弟のキットに語る台詞で
「お前の道は正しい」
「早く俺もお前と同じ道に戻りたいんだ」
というのがありますが、これがリマスター盤では
「俺が間違ってた」
「自首するよ」
こんな何の想いも伝わらない駄台詞に…
作品自体には☆5つ付けてもいいのですが
このリマスター盤に関しては内容改悪と言うことも含めて
☆1つが妥当です。
海外版ではブルーレイ版も出てますので
いずれ日本でもブルーレイ版が出るのでしょうが
この駄リマスター盤ではない事を祈ります。
…でも多分この駄リマスター版で出るのでしょうね…
素敵なサムシング
★★★★★
香港映画に足りなかったサムシングをジョン・ウーが注入し、歴史の分岐点となるド熱い電影を完成。チョウ・ユンファがまいた油にティ・ロンが火を点けジョン・ウーが芭蕉扇を力一杯ふりしだく。巨大な炎と熱風はその後世界に激震をもたらすことになる。
史上最高の香港ノワール作品
★★★★★
当時不遇だったジョンウーをツイハークが援助して制作された作品。
この作品以前と以後で香港映画の存在が変わったと言われている程、
全世界に影響を与えた。
スタッフ、キャスト共に背水の陣で臨み、
後のキャリアの飛躍に貢献している。
ダンスの様なガンアクションをスローモーションで撮り上げるセンスは、
黒澤明やサムペキンパーの影響が強いらしいが、
この作品の影響で、90年以降のアクション映画が
不必要にスローモーションを重宝するようになった。
チョウ・ユンファ!
★★★★★
公開された当時から10年以上過ぎてから香港映画を好きになったので、当時のチョウ・ユンファブームがどんなものか身に染みてわかりません。でも…見たらわかる!文句なしにカッコイイ!香港の街中にサングラスに黒いコート姿が出現したのも納得。血が飛び散るようなシーンはあまり見たくないものですが、ジョン・ウー監督の作品は何か違う感じがするので平気です。アクションがメインではなくあくまで物語がメインだからではないでしょうか?物語の奥にある愛を子供達の歌うシーンやエミリー・チュウ演じるジャッキーの存在が表してもいると思う。
この作品なくして、今のハリウッドアクション映画は生まれなかった。
★★★★★
この作品なくして、今のハリウッドアクション映画は生まれなかった。
「キルビルの制作打ち合わせで、タランティーノに最初に見せられたのは、男たちの挽歌4部作だったわ」
キルビル2(DVD版)のインタビューの中で、主演女優ウマ・サーマンはそう答えた。
もちろん、クエンティー・タランティーノばかりじゃない。
ニキータ、レオンを監督したリュック・ベッソンにも多大な影響を与えた、香港ノワール=悪漢映画の傑作。
監督は今ではハリウッドで押しも押されもせぬジョン・ウー、プロデューサーは東洋のスピルバーグと呼ばれたツイ・ハーク、香港一のヤサ男チョウ・ユンファが、吠えろベレッタM92Fとばかり2丁拳銃水平撃ちまりのシリーズ、面白くない理由がどこにあろう?
「男たちの挽歌」での火薬の膨大な使用量が、ハリウッドを痛く刺激した。
以来、ハリウッドのアクション映画は爆発シーンのオンパレードとなり、蜂の巣ムービー全盛時代を迎える。
ジョン・ウーのハリウッドでの監督作品「ブラックホークダウン」ですら、発射された弾丸の数、爆発した火薬の量、そして焼けた薬莢より熱き友情の絆の固さでは、「男たちの挽歌」を凌ぐことは出来まい。
東アジアで生まれたアクションムービーの真の金字塔。
これを見ずして、アクションムービーを語ることはできまい。