サンタナのグラミー受賞ソング「スムーズ」でソングライティングとフィーチャリングヴォーカルを務めたロブ・トーマス率いるマッチボックス・トゥエンティーの2年半ぶり3rdアルバム。ディスコテイストのグルーヴィなサウンドを取り入れ、エモーショナルなヴォーカルがボルテージを高めるミディアムロックの1stシングル<2>（ミック・ジャガーとの共作）をはじめ、ロブ・トーマスが繰り出すポップでざん新なメロディ展開と、1000回近くのライヴ経験に裏打ちされたダイナミックなバンド演奏が、アルバム全曲に熱いエナジーを吹き込んでいる。美しいピアノに心いやされるバラードナンバー<3>や、ゴスペル調の壮大なコーラスとロックサウンドが見事に融合するアップチューン<9>からは、人との触れ合いをテーマに曲作りを行なったロブ・トーマスのヒューマンな温もりも感じられる。（武村貴世子）