映画がトーキーに移り始めたころのハリウッド。人気スターのドンは、相手役の女優リーナの悪声に愛想を尽かせていた。そんなとき、かわいいコーラスガールのキャシーを知る。キャシーはリーナの吹替えとなり、リーナはキャシーを永遠に自分の声優にしようとする。そんなスターのわがままを許す映画界だが…。
50年代に花開いたMGMミュージカルの代表作の1つである。ハリウッドの楽屋裏をおもしろく見せながら、ジーン・ケリーが歌い、踊りまくる。ケリーとスタンリー・ドーネンの共同監督によるこの作品は、ミュージカル映画の1つの革命ともいえるほど斬新で、感動的だ。共演のドナルド・オコーナーによるコミカルなナンバーや、ハリウッド随一のダンサー、シド・シャリースの踊りなど、見どころが満載だ。(アルジオン北村)
素晴らしさを再発見しました
★★★★★
名作ミュージカルですが、今まで記憶にあったのは、G・ケリーが土砂降りの雨の中で歌う有名なナンバーとダンスの素晴らしさだけでした。
再見すると、その他にも数多くの素晴らしいダンスと、歌のシーンがあったことに気付かされました。
D・オコナーの人形と踊るダンスと歌のシーンが、本当に凄いです。彼の身体能力の高さは並大抵のものではありません。何度観ても飽きない見事さです。
また、ケリー、オコナー、D・レイノルズの3人で歌い踊るシーンも、とても楽しいし、CMなどでよく使われていた曲だったので、目からウロコでした。
ヒロインを演じたD・レイノルズが、とても可愛かったです。スターウォーズのレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーのお母さんですが、キャリーはお父さん似かもしれません。
昔はおじさんに見えていた、G・ケリーの優雅な身のさばきと、二枚目ぶりに改めて気付きました。
また、S・チャリシーとのダンスは、官能的な大人のダンスで充分堪能できます。
ストーリーも面白くて、映画界がサイレント期からトーキー映画に移行する時のドタバタぶりと、映画スター(G・ケリー)と、ショービジネス界を夢見る率直な物言いの可憐な女性(D・レイノルズ)との恋を描いたコメディーです。
とても楽しい作品ですが、見る方の世代によっては、この当時のミュージカル映画お約束の、ストーリーとは全く違う展開のラストのダンスシーンの連続は、退屈してしまうかもしれません。
画質も良いし、特典映像にもお宝がたくさん詰まっています。
古き良き時代のハリウッドが作り出した、傑作ミュージカルの一つだと思います。
ジーン・ケリー
★★★★★
私がミュージカル映画を観るきっかけの作品です。作品の内容は単純明快で、とにかく全てのダンスシーンが素晴らしい作品です。古き良きミュージカルをどうぞ。
笑顔になれます
★★★★★
オープニングからエンディングまで、素晴らしい歌と踊りで最高に楽しませてくれます。
悲しい気持ちの時でも、この映画を観ると不思議と幸せな気持ちになります。
歌と踊りと、ジーン・ケリーの笑顔のせいかな・・・。
ミュージカルスターに美貌はいらない
★★★★★
愛想笑いを浮かべたおじさんが、主演しています。とくにハンサムではありません。それでも主役ができるのは、踊りが上手だからでしょう。
DISK2がお勧め
★★★★★
昔から好きだったミュージカル映画。TVで録画したビデオを持っていましたが、DVDはさすがに綺麗すぎ。
DISK2では映像特典で『Broadway Melody of 1936(邦題:踊るブロードウェイ)』の名シーンが3場面あります。この映画はビデオはありますが、DVD化されていないようなので、このシーンを見るだけでも買った価値がありました(特にBroadway Rhythmのシーンは最高です)