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ヴェルディ:歌劇《リゴレット》全曲 [DVD]

価格: ¥2,940
カテゴリ: DVD
ブランド: クリエイティヴ・コア
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公爵がもの足りないのが残念。 ★★★☆☆
オペラ歌手は俳優、女優をも兼ねているので、それぞれに似合った風貌でないと見ていて雰囲気がでない。
マントヴァ公爵役は公爵という風貌ではないし、歌も迫力に欠ける。ジルダ役も、若くて美しく、貞操な娘とは
思えない。まだ、チェプラーノ夫人役の方が美人で声も美しい。リゴレットの道化役のレオ・ヌッチは大変素晴らしい。
同じリゴレットで道化役のレオ・ヌッチが2006年収録の指揮: ネッロ・サンティ、チューリッヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
のDVDがあるが、こちらはジルダ役は?だが、マントヴァ公爵は素晴らしかった。劇場だけに映像や音声もこちらがよいが、
ヴェローナの雰囲気をも同時に楽しむのなら、こちらが良い。
大観衆の反応に見ごたえがあります ★★★★★
 アレーナ・ディ・ヴェローナの大劇場は3万人の収容力があるそうです。この公演では満員の観衆がときどき映されますし、歌手がアリアや重唱を歌い終わると怒涛のような拍手や歓声、足を踏み鳴らす音が収録されています。観衆の興奮といったら、もの凄いものです。
 お蔭で、『リゴレット』には有名なアリアだけではなく、割れるような拍手が、公爵のジルダへの愛のワルツや「ほおの涙が」、リゴレットとジルダの二重唱「いつも教会で」「復讐だ」など、ここぞという場面で起こっているのを見ることができます。
 驚いたのは第2幕が終った後、鳴りやまぬ拍手に応えて、「復讐だ!」の二重唱がアンコールされること。突然、オーケストラが前奏を始めると大歓声をあげていた観衆がピタリと静まり、レオ・ヌッチとインヴァ・ムーラの歌に耳をすまします。ミキシング技術もあるかもしれませんが、「もしこの場に居合わせたら」と身震いするような醍醐味が伝わってきます。アンコールの後の大喝采はいうまでもありません。第3幕の「女心の歌」もアンコールされています。
 お薦めです。
ヴェルディ最高傑作の優秀ディスク ★★★★☆
虐げられた者の怒りを描く正義派ヴェルディの最高傑作『リゴレット』については、映像ソフトが少ないせいもあって、比較対照する機会もなかった。今回初めてDVDを観た。

2001年7月イタリアのアレーナ・ディ・ヴェローナという野外劇場におけるライヴ映像。

まず音楽。通しで耳を傾けていると、石井宏ではないが、「音楽史の改竄」ということに思い至る。わが邦では、音楽史教育のドイツ偏重、イタリア軽視の誤った教育を石井は告発しているが、なるほどこのイタリアオペラには、ドイツ音楽とはまた異なった熾烈な人間感情が溢れており、モンテヴェルディに遡るイタリアン・オペラの歌と情感が偲ばれてくる。
そのことは『椿姫』などヴェルディの初期作品にこそ顕著に現われているものかもしれないが、ドイツ音楽の完成者ワーグナーの楽劇の影響を指摘されるこの『リゴレット』にも、やはりドイツ音楽とは異質な歌、「音楽は嫌い、歌が好き」(ちょっと違うか?)とでも言うような解放的な歌が感じられる。いかに悲惨な現実であろうと、その現実にとどまり続けようとする、現実にしか歓びも哀しみもなく、俗な風俗や生活にしか「歌」(桜桃の味?)はないとするスタンス、信念のようなもの。

録音状態や演奏で言えば、野外劇場ゆえの細部の曖昧さ鷹揚さがあるように思われるが、この力強い怒りの音楽を視聴するのに、いささかの不備も感じさせない。

有名な「女心の歌」のマントヴァ公爵のテノール(アキレス・マチャード)も、これがベストかどうかは留保するが大いに聞かせるし、娘を思うリゴレット(レオ・ヌッチ)の悲痛な思いが迸るような「哀れなリゴレット」や「復讐の時が来た」なども聴きものだ。ヌッチの老いさばらえた父の演技もすばらしい。

ヴェルディの少なくない傑作オペラのなかでも、とりわけ本作が最高とされることに得心できる。原作はヴィクトル・ユーゴーであった。