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モーツァルト:ドン=ジョヴァンニ*歌劇 [DVD]

価格: ¥8,925
カテゴリ: DVD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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   最晩年の帝王カラヤンのもつ近寄りがたい威厳が、このオペラではすべてプラスに働いている。序曲からして、ウィーン・フィルの求心力あるアンサンブルと肉厚な迫力が素晴らしく、聴く者を一気に《ドン・ジョヴァンニ》の世界に引き込んでくれる。このオペラはアリアだけでなく、レチタティーヴォ部分の音楽面・ドラマ面での充実が聴き逃せないが、細部にわたるまでオーケストラは艶やかで甘い曲線を描いて死の匂いを放ち、すみずみまで充実した音楽が鳴り響いている。
   この舞台の主役は、終始ゆっくりめのテンポを守って主導権を握る、指揮者とオーケストラといってもいい。ドン・ジョヴァンニ役のサミュエル・レイミーはシリアスな翳りに魅力があり、レポレッロ役のフルラネットが常に浮かべている笑顔と好対照だ。女声陣ではツェルリーナ役のキャスリーン・バトルが抜群。明るく可愛く、コケットリーをステージいっぱいに振りまいている。ハンペの演出はオーソドックスな作りで、音楽に過剰なくらい忠実にシンクロしようとする。地獄落ちのシーンでは宇宙空間が現出し、ドン・ジョヴァンニは時空の彼方に飲み込まれていく。このアイディアは視覚的にも大変美しい。1987年7月、ザルツブルク音楽祭でのライヴ収録。(林田直樹)
とても感じのいいオペラ映像です。 ★★★★☆
カラヤンは80年代にもいくつかオペラの映像録音をしているのですが、これが一番出来がいいです。

とくにカラヤンの演奏が出だしからとても自然で、70年代のようなキリッと締まった演奏ができていないものの、それが逆に聴きやすくなっています。

ドン・ジョバンニ役の人は悪魔的な存在感は強くないのですが、逆にこの役に潜む人間性をこの演奏で感じることができました。他の役の人もそれぞれ持ち味がよく出ていると思います。

星4つとしたのは、NHKで放映された映像と比較し、部分撮りした部分を一部差し込んでいるなど映像の自然さが一部損なわれているためですが、それでも、モーツァルトの名曲をこの映像作品で堪能することはできるかと思います。

喜劇?悲劇? ★★★★☆
カラヤン最後のオペラ公演となった作品で、モーツァルトの3大喜劇オペラの一つであるが、ザルツブルグ大劇場の広い殺風景な暗い舞台が、死のイメージをただよわせていて、悲劇的雰囲気。

主役のドン・ジョヴァンニのサミュエル・レイミーは歌はもちろん素晴らしいが、真面目な印象で、地獄へ落とされる程の悪者ぶり、好色さに欠けるような気がした。石像に対し、恐れることのない度胸はなかなかいい。「カルメン」の闘牛士役の時のイメージ。
レポレロ役の方が、女好きそう。

ツェルリーナのキャスリーン・バトルは若いせいもあろうが、3人の女性の中でも可愛らしさが秀でている。彼女がこの作品を引き締めているかも、というあくまでも個人的な感想。

モーツァルトの作品にしては、一般に親しまれた曲が少ないが、第2幕の中で「フィガロの結婚」の「もう飛ぶまいぞ、恋の蝶々君」が歌詞を変えて、レボレロのアドリブ的な(アドリブでは無いが)台詞と共に出て来るのが楽しい。