世界的に大ヒットした傑作オカマ・コメディー映画の第2弾。レナト（ウーゴ・トニャッティ）とアルバン（ミシェル・セロー）のオカマ・カップルは、ふとしたことから始まった痴話喧嘩が元で、思いも寄らないスパイ絡みの大事件に巻き起こってしまう。何と、ふたりが経営するオカマ・バー“狂人の館”が共産圏スパイの標的にされてしまうのだ！？
   前作のホームドラマ的様相から、今回はサスペンス・コメディー・タッチに転じて新味を出そうと腐心しているのがミソだが、いずれにせよ肩肘張らずに観ていられるのがいい。M・セローがマレーネ・ディートリッヒの物真似をするシーンなど大笑いできる箇所も多数で、実に楽しい。監督は前作同様エドアール・モリナロ。（的田也寸志）