歴史に残る名演
★★★★☆
65年当時、すでに映像に多大な興味を持っていたと思われるカラヤンの素晴らしい遺産。1800年代半ばの貧しいボヘミアンの若者達の生活をリアルに映像化し音楽と映像の一体表現に成功している。
完全な舞台のライブではないが、ゼッフィレッリの演出も見事。
イタリア人のみでかためたキャストの誰もが声も演技力も素晴らしが、30才のフィレーニの初々しさには目を奪われる。
唯一のマイナスは、パーフェクトな音を求めるカラヤンの完璧主義のせいか、音楽優先で声と映像が合わないシーンも有るが気になるほどではない。 誰もが手元において置きたくなる1枚と思う。