よくまとまった、安心して楽しめる作品
★★★★☆
ベートーベンは固そうで、なんとなく後回しになっていたのですが、ようやく観てみました。ストーリー的にはベートーベンの人柄が偲ばれる真面目ですが、歌手達や演出の柔らかさがこの作品を膨らませています。
映画仕立てな部分が、より、楽しめる要素だと思います。
フィデリオ役のギネス・ジョーンズは美しく、男装の麗人にふさわしいです。また、フロレスタン役のジェイムズ・キングも、妻が命をかける価値を感じさせる「いい男」ぶりで、伸びやかな声がここちよいです。脇をかためるソリストや合唱も個性豊かで、力量も安定しており、作品の価値を高めています。
観て楽しめる一枚です。"