なかでも出色は、リトルクリーチャーの青柳拓次がアレンジを施し、玲葉奈がヴォーカルを担当した<4>。キューバ風味アレンジによって楽曲の持つせつない感じが増幅され、クールでありながらダンサブルで、しかも胸をしめつけるような雰囲気をもった1曲に仕上がった。その他の楽曲も完成度が高く、サザンファンはもちろんそうでない人でも十分に楽しめる、応用範囲の広い1枚といえるだろう。(剛吉若寸也)