1960年代、ビートルズが全世界を席巻していた頃のペンシルバニア州で、陸軍を除隊したガイ（トム・エヴェレット・スコット）はドラマーとして地元のバンドに参加、やがてそのバンドは全国的に有名になっていく…。
   大スターのトム・ハンクスが初監督した音楽青春ドラマで、彼自身レコード会社の重役を演じているほか、劇中の歌も数曲作詞作曲、さらには夫人のリタ・ウィルソンもジャズクラブのホステスとして出演している。ハンクス監督の演出は、演奏シーンとドラマ部分を巧みにクロスオーバーさせながら快活に進められていき、彼の新たな才能に大いに驚くとともに喜びもひとしおである。バンドのマネージャーにリブ・タイラー、デビューまもないシャリーズ・セロンなど、女優陣も充実。（的田也寸志）