この繊細な名盤で、ヴァン・モリソンは数年前、情熱を持って臨んだアメリカでのスタジオ．セッションの失敗から立ち直り、彼のルーツであるケルト文化をもう一度見直そうとアイルランドに向かった。青ざめて、手書きのようなCDカバーから、静かで骨格がしっかりしたアレンジまで、1974年の「ヴィードン・フリース」は、R＆B色をしかり受け継ぐアルバムを期待していたモリソンファンをがっかりさせた。また、「リンデン・アーデン・ストール・ザ・ハイライツ」、「ストリート・オブ・アークロー」、そして「カントリー・フェア」のアイルランド叙情詩は5年後、「イントウー・ミュージック」で見事に開花する。そしてこれらの作品は80年代以後のモリソンの作品とは一線を画している（サム・サザーランド, Amazon.com)