シンプルライフ ~インターン編~ 前編 [DVD]
価格: ¥4,104
『シンプルライフ』の最大の面白さは、視聴者もそこに巻き込んでしまうことである。もちろん面白くないこともあるが、パリス・ヒルトンとニコール・リッチーというニューヨークの憧れのセレブ・ガール達が「関わらない」方が面白い。前の二作と同じく、TVのリアリティー・ショーを集めたこの作品では、ブロンドの髪の二人がハチャメチャな様子を見せている。今回は、形成外科、航空会社、葬儀場、自動車店などで仕事(といえるのか?!)にチャレンジした。彼女たち「従業員」やホストファミリーは、怒ったり、まごついたり、上機嫌になったりするが、それらも楽しさの一部である。何と言っても、少し手を加えたビデオベリテ(実生活をありのまま映像化する手法)だ。コミカルなタイミングのセンスは、風刺的な編集方法と、安直な音響効果、彼女たちの周りにいる一般の人たちの驚きの表情などから作られている。すべては「制作された結果」であるので、視聴者も驚き過ぎない方がいいだろう。『シンプルライフ』のドタバタ劇は、彼女達が「下層階級」の人たちを笑わせるところが魅力であるが、実際には彼女達自身の方が笑われるほど愚かである。明らかに編集されているが、それが巧妙なのだ。「彼女達と一緒に」ではなく、「彼女達のことを」笑うのが面白い。(Ted Fry, Amazon.co.jp)