幻想世界（ファンタジー）と現代（リアル）、
   S・RPG（戦術・育成）とカードバトル（収集要素）の融合作！

   ジャンル:ユニット編成型カードバトルSRPG
   対応OS:Windows 2000/XP/Vista/7
   メディア:DVD-ROM
   音声:あり
   原画:みつき／やくり／鳩月つみき　　シナリオ:若葉／八雲意宇
   その他:DirectX 9.0c以上　解像度 1024×576　32bitフルカラー

   ＜ストーリー＞
   　歪秤世界とは『天使』と『悪魔』、伝説の存在が長きに渡り争う世界。
   　その他にも『クリエイター』と呼ばれる怪物が跋扈する、本当に危険な世界。

   　否応なく渦中にたたき込まれた天慶第二学園の学生達は、身の振り方を決断しなければならない。
   　選択によっては、道を違える者もいる中で。
   　天使と手を結ぶのか。
   　悪魔と手を結ぶのか。
   　それとも中庸に徹するのか。

   　どのような道にも苦難はあるが、主人公は家族や仲間との関係を深めながら生きていく。
   　選んだ道筋に沿う形で、生き様もまた変容していく。
   　最終的には彼の選択によって、歪秤世界は『ある終結』へと導かれていく。
   　進むことを余儀なくされた主人公が、行き着く先とは……。

   ＜システム＞
   　本作の主な特徴として物語によって新しい力を得たり、特殊能力によって敵を捕縛することで得た力を利用・変化させて、
   　強敵を撃破できる自軍を成長させていきます。
   　それら『力』は武具やスキルを象ったトレーディングカードを集めることが目的の一つとなり、錬度や合成での成長による新カードの入手や、
   　捕縛した敵そのものであったりと、全制覇やレアを収集できる楽しみを重視しています。

 『戦術MAP』
   　ゲーム中はビル内部や歪秤世界などの地表を移動する戦術MAPにて敵を探したり、目的地へ主人公を移動させていきます。
   　攻略方法によってサブイベントや隠しマップも豊富です。
   　敵味方は行動力順で移動することができ、敵を守りきりたい場所に侵入させないよう考えて行動したり、
   　時にはマップ専用アイテムを使って行動力を高めて、アイテムを奪われないような駆け引きも必要となります。

 『カード編成』
   　戦闘準備としての部隊編成は、カードバトルのデッキ構成風に見立てて戦わせるキャラやスキルを整え、最大30枚まで編成できます。
   　また勝利条件や相手の属性に応じて使い分けることができるよう、編成を記憶させることができます。
   　複数のカードを組み合わせることで相乗効果スキルが発生することもあり、数百枚のカードから奇跡的な強さを見つけたり、
   　女の子カードだけで揃えるなどの編成も楽しみの一つとなります。

 『戦闘』
   　戦闘は敵味方それぞれの3×2の範囲にリーダーのカードと集めたカードを配置して戦います。
   　カードには支配力が設定されており、その数値範囲内で新たなカードを配置できます。
   　複数カードに隣接した空枠は支配力が増加しているのでより強いカードを置くことができます。
   　
   　基本戦闘のひとつはカード同士をぶつけ合う消耗戦。
   　カードの数が多いと長期戦に耐えられつつも、望んだカードが手札にくるとは限らないので、
   　無駄なカードを敵の攻撃に受けさせてなるべく理想の強い陣容になるよう調整することが肝心となります。
   　カードにはスキルがあり、基本戦闘のルールを攻撃が発生します。
   　それを防ぐカードもあるので矛と盾に見立てた駆け引きも重要となります。

 『敵生成能力』
   　主人公と一部キャラは特殊条件下で敵を倒したときに自軍のカードにできる能力があります。
   　弱い敵同士を融合することでひとつ上の強いカードにもできるので、強い敵に対しては駆け引き以外にも強いカードを育成することで勝利に導くこともできます。

 『キャラクターの育成』
   　ルート別で物語を進めるだけで一定の特徴を備えた能力を手に入れることができますが、ヒロインとの親睦による成長、
   　店での購入や捕縛・掛け合わせなどによる強化、アペンド等による付加価値など様々です。
   　装備スロット、スキルが拡大されるので成長こそがクリアへの第一歩となります。



   ＜キャラクター＞
   仙崎 秀哉（せんざき しゅうや）　主人公

   　天慶第二学園に通う、二年生。幼い頃に『最先端医療』を受けたのがきっかけとなり、医者を目指して日夜励んでいる。なお、美來とは血の繋がった兄妹。
   　やや大人びており、文武両道を地でいく青年であるため、クラスメイトからは頼れる存在として認識されている。

   仙崎 美來（せんざき みらい）

   　天慶第二学園に通う、一年生。秀哉とは血の繋がった兄妹で、彼女も『最先端医療』を受けた一人である。
   　杏里咲やシャネルを含めて『妹ズ』と呼称される三人組の一人。
   　両親に捨てられた過去を持つが故に、良く面倒を見てくれた兄を誰よりも大事に想っている。
   　だが現在は面倒を掛けないためにも、兄から離れようと努力しているが難しく、中々思うように進んでいない。

   蘇芳 杏里咲（すおう ありさ）

   　天慶第二学園に通う、一年生。『妹ズ』と呼称される三人組の一人で、美來やシャネルとは毎日欠かさず遊んでいる。
   　一般的ではない感性をもっており、様々な思いつきをしては実行に移す。
   　そのため妹ズの中では行動のきっかけを作ることが多く、リーダー的な役割を担っている。
   　なおあまりにも突拍子がなかったりするものは、実行前にシャネルによって封殺されているようだ。

   シャネオルカ（シャネル）

   　天慶第二学園に通う、一年生。『妹ズ』と呼称される三人組の一人で、一番の常識人。秘かに秀哉へ想いを寄せている。
   　虫も殺せぬ程に優しい性格で、若干押しに弱かったりもするが、母のような包容力があるため、美來や杏里咲は甘えに甘えている。
   　シャネル自身も個性的な二人の母たらんとして、ここぞという時にはメッ！　と叱るなど、芯の強さが垣間見える。

   栢木 鳴海（かしわぎ なるみ）

   　天慶第二学園に通う、三年生。第二学園において絶大なる影響力を持ち、権力は教師以上とも評される『生徒会長』の座についている。
   　また、日本に深く根ざしている大企業『三鷹セラミックス』のご令嬢でもあるため、気安く話しかけられる相手ではない。
   　自らの置かれた立場を自覚し、それに見合う実力を得るための努力は惜しまない、正真正銘の才女。言動も大人びているのは英才教育の賜物と思われる。

   風波 まどか（かざなみ まどか）

   　天慶第二学園に通う、三年生。学園に数ある新聞部の一つ『ズバッと新聞部』部長を務めている。活動内容は主に最新ネタを面白おかしく報じること。
   　とにかく人を笑わせたり、元気になってもらったりすることに生き甲斐を見出しており、その一旦として新聞活動を行っている。
   　その性質からか、取材活動からか、高い眼力が養われており、隠された事柄や本心を見抜いて人を驚かせることが間々ある。

   北河 アカリ（きたがわ あかり）

   　天慶第二学園に通う、二年生。自身が創部した『新体操部』の規模を大きくしようと努力しているが、中々思うようには進んでいないようだ。
   　海斗や秀哉とは親友。
   　豪放磊落で男勝り。男子からは大変付き合いやすい女友達と評されるものの、いつも彼女にはしたくないタイプだとか言われてしまい、不満に思っていた。
   　だが秀哉や海斗は最初から自分を女の子として扱ってくれたので気に入り、一年を経て深い絆を築いている。

   樋口 海斗（ひぐち かいと）

   　天慶第二学園に通う、二年生。一年の時に秀哉やアカリと同じクラスだったのがきっかけで親友となり、今年も同じくなれたので喜んでいる。
   　とにかくゲームが好きで、その手の情報はやたら詳しいという、俗に言うゲームオタク。
   　一分一秒でも暇が出来たらゲームをやりたいと思っており、実際に所構わず行うという徹底ぶり。
   　秀哉やアカリに呆れられても、本人はまったく気にしていないようだ。

   椎名 沙夜音（しいな さやね）

   　天慶第二学園に通う、二年生。創設から歴史の浅い会社でありながら、日本を代表する企業となるまでにのし上がった『ＭＨＩ』。
   　これの創設者の一人である『椎名』のご令嬢。
   　気位が非常に高いのを表しているかのように、学園ではまず一般の者とは交わろうとしない。
   　尚且つ学園の教室の一つを貸し切り状態にしており、専用の部屋を作っているとの噂もある程。
   　しかし沙夜音自身は、父親の権威を使う形には不満を覚えているようだ……。

   源 鴉鳥（みなもと あとり）

   　天慶第二学園に通う、二年生。今年から秀哉と同じクラスになった女の子だが、誰とも関わろうとせず、
   　人を寄せ付けない雰囲気を自ら作り出し、望んで孤立している。
   　教室での孤立っぷりは実に徹底されていて、教師や生徒の双方から存在が忘れ去られてしまうくらい。
   　誰も声を聞いたことがないと言われるくらいに無口であるのが拍車を掛けている。

   宮原 権三（みやはら ごんぞう）

   　日本を代表する企業となり、最新鋭の技術や物資を生み出し続けている『ＭＨＩ』でも、最も功績の高い人物とされる男性。
   　創設者の一人であり、名前は世に知れ渡っている。
   　生粋の科学者であるため、表舞台に立つのは椎名などに任せて、普段はＭＨＩ本社に閉じこもるような生活を送っている。
   　しかし生み出してきた物すべてに宮原博士が絡んでいると言われるくらい、社内での権力は非常に高い。

   丹生 真朱（にぶ まそほ）

   　ＭＨＩが行う慈善事業の一つ、孤児を養う『丹生学習院』の院長を務める女性で、親に捨てられた経緯を持つ秀哉や美來の育ての親であり、恩師でもある。
   　しかし丹生学習院の業務はあくまでも副業であり、本業として宮原博士の助手を務めている。宮原が唯一傍に置く、才のある科学者。
   　なお昔に身体の大半を失ってしまったのか、頭部より下は機械となっているのだが、本人はまったく気にしていない様子である。

   大天使メヒーシャ

   　この世ではないどこかに存在する『天使』と呼ばれる種族の一人であり、第八の位にしてアプサエルを冠する者。
   　その戦闘能力は非常に高く、敵対者との戦争が絶えない最前線へ送り込まれては、天使に勝利をもたらしている歴戦の勇士。
   　甘えや情が敗北を招くことを熟知しているためか、言動には常に厳しさが含まれている。

   魔人ギレゼル

   　この世ではないどこかに存在する『悪魔』と呼ばれる種族の一人であり、天使から堕ちて悪魔と化した『堕天使』に分類される者。
   　まるで道化師のように振る舞うのが常であり、真面目さというものは欠片もない。しかし元が天使なだけに、
   　それはどこか演技じみて見えることがあり、本心を隠すための擬態であると疑う者も少なくはないようだ。

   歪魔エルンスト

   　この世ではないどこかに存在する『悪魔』と呼ばれる種族の一人であり、生という概念を操るとも言われる『死神』に分類される者
   　何よりも己が楽しくなれることを探し求めており、現在はある天使との闘争にそれを見出している。
   　小さな体格に似合わぬ、どこまでも暴力的な戦闘能力は、右に出る者がいないと称されるくらいであり、事実エルンストと対峙できる程の者は非常に限られている。