今までの劇場版は、小隊メンバーとそれぞれのパートナーが活躍する事が多かったですが、今回は小隊メンバーと冬樹に焦点を絞っています。
人数的には寂しいような感じもしますが、私はこの人数に絞ってよかったと思います。
全員を活躍させるために無理やり話を詰め込むよりも、話がまとまっており判りやすいです。
またペコポン人が冬樹のみということで、今までの劇場版よりも、小隊メンバーの絆が良く描かれてる作品です。
隊長のために小隊全員が必死に戦うところには、本当に心打たれました。
私はずっと小隊の絆を描いた映画が見たかったので、今回の映画は見ていて本当に嬉しかったです。
アクアクも、今までの劇場版では自我のある明確な悪の存在と戦うことがなかったので新鮮でした。
観ていて本当に気持ち良い映画だと思います。
ケロロ小隊好きにはとてもお勧めです！！

ただ冬樹以外のペコポン人が好きな方は、出番がないわけではありませんが、残念な作品かもしれません…。

良い作品でした。
ケロロと冬樹、ケロロと小隊メンバーの深い絆が描かれています。
ケロロがどれだけ皆を大切にしているか。ケロロがどれだけ皆から愛されているのか。
何回でも観たくなります。

子供の付き合いじゃなければ、２度とケロロの映画なんか見に行かない。
何か「夢をあきらめるな」的なメッセージらしきものをちりばめていたが
それを伝える台詞回しやキャラクターの行動が唐突すぎて、浮ついていた。
テーマがコーヒーに溶けないミルクのようになっていて、物語はぎくしゃくしている。

事前にイースター島へ取材に行ったらしいが、それが、きちんと創作物に反映されていなかったら、単なる予算のムダ遣いである。
内輪のスタッフでは盛り上がったのかもしれないが、その感動はスクリーンから伝わってこなかった。
イースター島を舞台にした意味も全く感じられない。
あの島の神秘性は昔から題材にされおり、手垢がつきまくっている。
にもかかわらず、この映画では、斬新な解釈はなかった。むしろ、イースター島の設定もムダ遣いである。

とにかく、全てが、後付けの言い訳じみた演出に、鑑賞中，失笑が止まらなかった。

一番ひどかったのは、ケロロが一度、倒れて冬樹が悲しむシーン。
ケロロが窮地に追い込まれるプロセスが単純なので、復活するのは分かっている。
だから、冬樹の泣きのシーンで観客は感情移入できないし、
ケロロの復活シーンも驚きがない。高揚感もない。
「いえ、主人公の復活劇をパロディ的に解釈しました」という意図なら、大変、ぬるくてお粗末である。

冴えたアクションシーンもなければ、爆笑できるシーンもない。
ケロロのネームバリューがなければ、劇場公開なんてできないシロモノだと思う。

結論を言うと
前作がひどすぎたから、まだ、マシに見えただけ。でも、作品としては、たいしたことはない。
廉価版かレンタルで充分。ケロロ好きな方だけ、どうぞ。